- コミュニケーション
自分の気持ちを言葉で伝えることが出来ず、お友達に手を出してしまうことがあり、困っています。
小学校3年生、男児
嫌なことがあると、言葉で伝えられず、物を投げるなど、お友達に手を出してしまうことがあります。
原因・分析
相手に「どう伝えたら良いか分からない。」そんな不安でいっぱいだった。
Aくんは嫌なことがあると、物を投げたり、お友達に手を出したりするので、周りの子も困っていました。落ち着いてからAくんに何があったのかを問いかけると、「嫌なことがあった!だから投げたい!」と、一番に困っているのはAくんでした。
ヴェインテの取り組み
「聞いてもらえる」安心感の中で、言葉で伝える成功体験を重ねる。
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取り組み
Aくんが安心できる環境づくり。
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Aくんにとって落ち着ける場所を用意し、Aくんが怒りや興奮状態にある時は、落ち着くまで職員がそばに居ました。落ち着いてから「なんで叩いちゃったのかな」と、Aくんに聞いて、気持ちを受容しました。
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取り組み
「相手の気持ち」や「伝え方」を一緒に考える。
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相手の気持ちに気付ける場所が増えるよう、集団活動などの時間に得意な事や好きな事を活かしてお友達との関わりを増やしました。「相手の気持ちについて」一緒に考える場面を増やしました。
そのお話の中で「人に嫌なことや痛いことはしてはいけない」ことを伝えました。
繰り返し行うことで「嫌だった気持ち」を「自分で言語化」することを目標に職員と「相手にどのように伝えたらいいのか」を一緒に考え、お友達へ職員と一緒に「言葉で伝える」という経験を重ねました。
お子さまの成長の様子
言葉で少しずつ気持ちを伝えられるようになり、手を出す事や物を投げることがグンと減りました。
手を出すのを我慢し、「嫌だった気持ち」を言葉で少しずつ職員やお友達に伝えられるようになりました。職員はその度に気持ちを受け止め続けました。
それからは、お友達とトラブルになっても「ごめんなさい」や「自分の気持ち」も職員に少しずつ伝えられるようになりました。
また「どんな事が嫌だったのか」という事をきちんと文章化し、職員やお友達に伝えられるようになりました。過ごしている中で、手を出す事は少なくなりました。